先日、玄米初級米の試食会をしていた時の事ですが、

「玄米や雑穀が身体に良いとは聞くけど、うちのお父さんは、戦争を思い出してつらくなるというから・・・貧しくて、ひえやあわなど味気がなく、白いお米が食べられなくてみじめだった事も思い出すって言うから、どうしても玄米雑穀にはできないのよね・・・」

と、つらそうにおっしゃるお客様がいらっしゃいました。
お父さんの事をすごく大切に思っている事が伝わってきました。

私は、経験したわけではないから、その辛さをちゃんと理解する事はできません。
以前、子供の宿題の本読みで、「ちいちゃんのかげおくり」という戦争の時の子供を描いたお話がありました。
聞きながら涙涙で・・・長男の時も次男の時もその期間は、毎回、泣けて仕方がなかったです。

お父さんは、実際に戦争を体験されていて・・・戦地での怖さと生き延びられるかという不安や大切な人を失ったり、失うのではないか、という不安にかられ、とても、とても、つらい思いをされたんだろうな・・・。そう深く思いました。

今、先人たちの辛い経験、努力のお陰で、戦争のない世の中になって平和になりました。
教育や設備も整い、医療技術も飛躍的に進歩しました。

でも、ガンやうつの疾病率・死亡者数は増えています。ガンは、死因のトップとなってしまいました。

大切な命、家族を失う恐れが、形を変えて今も存在してしまっています。

玄米には抗がん作用のある物質が含まれていたり、毒性有害物質を中和し、解毒し、排除排泄する成分と力が、またイライラやうつにも効果があるというデータもたくさんあります。

ガンを克服された方の中で、玄米を良く噛んで食べる事で、自然と感謝の気持ちを持てたという内容の事も読んだことがあります。
心と病気の関係も見逃せません。

玄米食は、有害な放射性物質の排泄にも効果的とも。

今度は、玄米雑穀食を中心とした、いたってシンプルな食事が健康を取り戻すきっかけとなり、本物を味わう喜びを知ったり、多くの幸せをもたらしてくれる・・・そんな気がします。