バイオリンの発表会の朝、
髪の毛をかわいくセットしてもらい
二日がかりで選んで、おばあちゃんに買ってもらったドレス。一か月前からレッスン室に飾り、楽しみにしていたドレスを着て、大喜び。
ママ・・「かわい~!!金婚式とおもちゃの交響曲にも合ってるよ~!!
きっと素敵な演奏が出来るねっ。楽しみだね!!」
そう言うと、ルンルンして車に乗り込んだ。
評価なんて気にしない。パパやママ、おじいちゃんおばあちゃん、そして、先生に喜んでもらいたい。と思っている。
ミユは「先生も私を見て子供の頃を思い出してくれるかな~」と車でこっそり。
会場に着くなり
先生は「(ー_ー)!!あら、可愛らしいドレスだこと。そのドレスに見合って楽しそうに弾きなさいよ!!」
ピアノと合わせるのは、二回目。でも、一回目は、寝違えがひどく、何とか弾いた感じだったので、ほとんど、初めてな感じで。
おまけに、二曲間違えずに弾けるか不安になっている様子。
それでもリレー選手でアンカーにバトンを渡した時の真剣な顔で、何とか間違えずに弾いた。
そのミユに
先生は「つまらない演奏・・・そんな演奏ならそのドレスではなく、ねまきを着て弾きなさい。楽しそうに弾きなさいって言っているでしょっ<(`^´)>!!!」
私は、心が凍りついて、手が震えた。
でも、ミユは、一生懸命、笑顔を作ろうとしていた。
緊張と落ち込みで、お昼は、ほとんど食べられなかったけれど、先生に渡す花束を取りに行った花屋さんで30分くらい二人で遊んで、
ミユは「大丈夫。元気出た。行ける。」
そう言い会場へ。
本番は、すごーく緊張した様子だったけれど、その中で、笑顔も作ろうとがんばって弾いているのがわかった。
間違えちゃったけど、最後まで弾き切った。
来てくれた家族と先生に喜んでもらいたくて。
先生には、「なに、あれ<(`^´)>」と言われちゃったけれど、演奏も含めて、ミユが音楽を好きな事、周りを喜ばせたいという気持ち、がんばり・・・本当に素晴らしい発表会だったと思います。
最高の発表会だったと思います。私は、一人の人間として、本当に感動しました。
これからは、私は、ミユのファンになります。
演奏だけでなく、笑顔でも、体操でも、本読みでも、愛情いっぱいのミユのファンになります。
私は、この子の母になれて幸せだと思います。
そして、このミユを守るため、これから出会ういろいろな先生には、ちゃんと言い返せる強い母になろうと決心しました。
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